Q&A: よくあるご質問と回答

このページでは皆様からよく寄せられるご質問とその回答を掲載いたします。
· Q1. VGM Classicsはどのようなレーベルですか?どうして録音を行うのにクラウドファンディングを選ぶのでしょうか?また、プロダクションの予算の内訳を教えてください。
· Q2. VGM Classicsのレコードはライセンスを取得して制作されたのものですか?
· Q3. 楽譜は販売していますか?また楽譜を自分たちの演奏会や勉強に使用することはできますか? 
· Q4. ビックバンド、室内楽、吹奏楽、ピアノ、合唱といった編成の録音は行いますか?
· Q5. 今後の録音プロジェクトに検討してほしいゲームや楽曲があるのですが、リクエストはできますか? 
· Q6. 録音・CDの一般販売は行いますか?
· Q7. 演奏映像の販売を予定していますか? 
· Q8. ハイレゾHD録音やサラウンドフォーマットの録音の予定はありますか?
· Q9. なぜレーベルの音楽監督に佐藤賢太郎氏を選んだのですか?
· Q10. コンサートなどライブ演奏を行う予定はありますか?
· Q11. VGM Classicsでは1プロジェクトとしてゲーム1タイトルのみしかを取り上げないのでしょうか?また、作曲家を取り上げてプロジェクトを行うことは計画していますか?
· Q12. VGM Classicsの録音プロジェクトには、ゲームのオリジナルスタッフの方々(作曲家、サウンド・クリエーター、アーティスト)が参加・協力していますか?
· Q13. CDの「Founders’ Edition」や「DOD Edition」とは何でしょうか?
· Q14. クラウドファンディングのリウォード(報酬)として、アナログレコード(LP)は選択できますか?
· Q15. 何人の音楽家が演奏を担当しますか?
· Q16. クラウドファンディングには銀行振込やPayPalなどで参加できますか?
· Q17. ニューメキシコ州はどこにありますか?

Q1. VGM Classicsはどのようなレーベルですか?どうして録音を行うのにクラウドファンドディングを選ぶのでしょうか?また、プロダクションの予算の内訳を教えてください。

  A1. VGM Classicsは「もっとゲーム音楽のオーケストラ録音があったらいいな!」というゲーム音楽ファンの思いによって設立されたクラシック・コンサート編成のゲーム音楽演奏録音を専門とするアメリカ合衆国のレコード・レーベルおよび出版会社です。「VGM」は、「ゲーム音楽」の意味をもつ英語「Video Game Music」の頭文字で、日本の皆様には「ブイジーエムクラシックス」、または略称「VGMC(部位ジーエムシー)」と発音していただければ、と思っております。VGM Classicsは、アメリカ南西部のニューメキシコ州にて設立登記された法人であり、本社をアメリカに、東京に日本事務所を設置しております。また、レーベル活動の音楽面を統括する音楽監督としてゲーム音楽およびコンサート音楽のジャンルで世界的に活動する作編曲家・指揮者、佐藤賢太郎氏を招き、氏と共にゲーム音楽とクラシック音楽芸術に貢献するべく活動してまいります。また、演奏を担当するオーケストラや合唱については、こちらのページをお読みください。

 新規録音のためにクラウドファンディングを行う理由は、「それ以外に、新規録音を行い続けていく方法がない」からです。フルオーケストラ編成のフルアルバムの制作には最低でも約US$40,000の予算の確保がなければ検討することも不可能であり、最終的なコストは、演奏家や編成によってはUS$100,000以上にもなります。これは日本円に計算するなら約440万円から1100万円以上という金額になりますが、この金額を個人でまかなうことは不可能でしょう。この経済的な負担は、歴史あるクラシックレーベルが「新曲」の録音を行わない原因にもなっています。しかしならが、ゲーム音楽ファンというコミュニティーが一丸となることによって、この問題の解決策が見えてくるのです。VGM Classicsでは、多くの皆様のご意見を取り入れ、皆様方へお願いするサポートを軽減しながら、フルオーケストラによる録音プロジェクトの可能性を上げるプランを作成し、そのプランに従ってクラウドファンディングを行っています。そのプラントは、プロジェクトが実現する本クラウドファンディングの目標金額を15,000ドル(約165万円)として設定しつつ、27,500ドル(約303万円)と40,000ドル(約440万円)という目標も設定し、より多くの皆様のサポートが集まったら収録時間を増やすことで対応しよう、というものです。クラウドファンディングで集まった金額、収録時間、必要なサーポーター・パトロンの皆様の人数の関係は、概算で以下のようになります。

 ・15,000ドル(約165万円)= ショートアルバム(約20~36分) = サポーター数300~430人
 ・27,500ドル(約303万円) = ミディアムアルバム(約30~54分) = サポーター数550~790人
 ・40,000ドル(約440万円) = フルアルバム(約40~72分) = サポーター数800~1150人

  フルアルバムでの収録というのが音楽・芸術的な観点では最も理想的ではありますが、「交響組曲アクトレイザー(30分)」「スターフォックスアサルト・オーケストラサウンド(20分)」などゲーム音楽のオーケストラ編曲ショートアルバムは前例があり、またクラシックの世界でもチャイコフスキーの組曲「くるみ割り人形(23分)」など、一般的な演奏時間でもあります。多くの皆様から現実的なスタート地点としてショートアルバムからの開始を支持いただけたこと、プロジェクトスタート金額を低くすることで実現の可能性が大きくなること、第二弾などの追加録音クラウドファンディングも行いやすくなること、あまり知られていないゲームや楽曲数が少ないようなゲームタイトルの楽曲もオーケストラの世界に招きやすくなること、などの理由から VGM Classicsでは、クラウドファンディングの目標金額を以上のような形で設定することにしました。
 また、サポートをいただいた皆様とプロジェクトに誠実であるためにも、クラウドファンディングには「All-or-Nothing、オール・オア・ナッシング形式」を採用しています。この形式は、クラウドファンディングがプロジェクトを開始させることができる最低金額を下回った場合には、協力を申し出ていただいた皆様に支払いが発生せず、VGM Classicsは一切金額を受け取らない、というものです。

 プロダクション予算の内訳は、契約内容の関係で詳しくはお答えできませんが、可能な範囲でお答えいたします。まず、クラウドファンディングのリウォードオプションである限定版プレスCDについては、1000枚作成・梱包・国際送料とすると合計は約6000ドル(約66万円)になります。もちろん、全てオンラインのデジタル配信にすれば、この予算は減らすことができますが、多くのサポーターの皆様からCDは欲しいというご意見をいただいたため、リウォードオプションに含めてあります。録音にかかる金額には、演奏家、スタジオ、エンジニア、楽譜準備、ミックス、ポストプロダクションの金額などが含まれます。その他に、各種税金、著作権利者の皆様やその他の関連機関にお支払いするライセンス料がかかり、皆様から頂いたサポート金額の約8%はクラウドファンディングのプラットフォームであるKickstarterに徴収されます。全体としては、クラウドファンディングの各目標金額において、皆様から頂いたサポート金額は費用の約50~65%をまかなう形となり、残りの金額をVGM Classicsにて負担することになります。

 VGM Classicsは、ゲーム音楽やクラシック音楽のファンのためのレーベルであり、その活動を継続させるためにクラウドファンディングという形で世界中の皆様の協力を仰ぎながら、ゲーム音楽をオーケストラ録音でとりあげることで、もって音楽・芸術文化の発展に貢献したいと考えております。

Q2. VGM Classicsのレコードはライセンスを取得して制作されたのものですか?

  A2. もちろんです!個別のケースのライセンスや許諾に関しては、契約の守秘義務の点からお答えすることはできませんが、私たちVGM Classicsのレコードは、著作権法にしたがって、楽曲の著作権者、関連団体や政府機関等から必要な法的な許可やライセンス等をいただいて制作が行われます。クラウドファンディングを始める時点で、その段階で必要なライセンス関連・法的手続きを済ませているのは言うまでもありません。ゲーム音楽ファンの皆様にご協力を求める以上、未ライセンスで制作されるレコードとは一線を画し、正当なライセンスのもと、ゲーム業界を代表する作編曲家であり、クラシック・コンサート音楽の世界でも活躍する私たちVGM Classicsの音楽監督のもと、クラシック・レーベルとしてゲーム音楽をクラシックまたはコンサート音楽の名曲と同じように大切に、そして適法に扱うことによって、多くのファンの皆様と共に、音楽・芸術文化の発展に貢献したいと考えております。

Q3. 楽譜は販売していますか?また楽譜を自分たちの演奏会や勉強に使用することはできますか? 

  A3. 楽譜の販売が可能かどうかは楽曲によります。VGM Classicsのレコードは、著作権法にしたがって、楽曲の著作権者、関連団体や政府機関等から必要な法的な許可やライセンス等をいただいて制作されることになりますが、楽譜の販売、つまり出版権に関することは、それらと異なった協議により決定されます。
 VGM Classicsは、「クラシックやコンサート音楽の楽譜と同じように、ゲーム音楽も一般に楽譜が販売され、かつ演奏家が自分のコンサートで演奏できるような環境が望ましい」と考えており、権利者の皆様と出版に関して個別に協議を行っておりますが、残念ながら出版ライセンスがいただけなかった作品に関しては楽譜の一般販売は行っておりません。
 その例外としては、楽譜の使用が、アメリカ著作権法のセクション107で規定されている慈善活動・教育・報道・批評等のための「フェアユース」に該当する場合があげられます。VGM Classicsでは、アメリカ著作権法成立の基ととなり、その趣旨を示したアメリカ合衆国憲法第1条・8節にある「科学と芸術の進歩」に貢献するため、「フェアユース」に該当する場合には、喜んで皆様のお役に立ちたいと考えおります。もし、楽譜に関して「フェアユース」の規定に該当すると思われるのであれば、一度私たちに状況をご説明いただければ幸いです。
 出版ライセンスが頂けた楽曲に関しては、通常のクラシック音楽の楽譜と同じように製本楽譜を購入またはレンタルできる形で皆様にお届けいたします。また、電子出版は検討しておりません。それぞれ個別の演奏許諾の取得につきましては、VGM Classicsの管轄ではありません。それぞれの演奏家の皆様が、演奏が行われる国で、定められた法律やプロセスにのっとり申請を行ってください。

Q4. ビックバンド、室内楽、吹奏楽、ピアノ、合唱といった編成の録音は行いますか?

  A4. VGM Classicsはオーケストラ編成のレコード制作を基本としておりますが、楽曲によっては、オーケストラとは異なった編成のサウンドが必要な時もあることも事実です。クラシックまたはジャズのコンサート編成として一般的であり、かつ皆様からのリクエストがありクラウドファンドで資金が集まるのであれば、もちろん検討いたします。

Q5. 今後の録音プロジェクトに検討してほしいゲームや楽曲があるのですが、リクエストはできますか?

  A5. もちろんです!その実現には皆様のクラウドファンディングにおけるご協力が必要ですが、VGM Classicsでは、ゲーム音楽ファンの皆様のリクエストは常にお待ちしております。VGM Classicsはアメリカのレーベルであることから、当面は1990年代から2000年代の初めにかけて制作されたアメリカでも販売されたゲーム作品(特にRPG)を扱うことを方針にしておりますが、この点は皆様のリクエスト次第です。例えば日本の皆様から「日本国内でのみ販売が行われたゲーム作品のリクエスト」があり、かつクラウドファンディングで条件が満たされるのであれば、VGM Classicsは皆様のご期待に応えたいと思っております。VGM Classicsは、ファンの皆様のために作られたレーベルであり、米国のレーベルではありますが、ゲーム産業とゲーム音楽を長年支え、その発展に貢献されてきた日本の皆様のご要望に可能な限り応えることで恩返しができれば良いと考えております。ゲームの新旧、プラットフォーム、メーカーなど特に制限はございませんので、皆様のリクエストを是非聞かせていただければ幸いです。

Q6. 録音・CDの一般販売は行いますか?

  A6. VGM Classicsのプロジェクトは、クラウドファンディングに参加されたサポーター・パトロンの皆様のご協力により実現したものです。したがって、録音の成果はサポーター・パトロンの皆様にお渡しすることとなります。一般・クラウドファンディング未参加者の方々への販売は未定であり、保証はしておりません。

Q7. 演奏映像の販売を予定していますか? 

  A7. 映像を含む音楽演奏録音は、レコード制作と権利関係が異なっているため販売は予定しておりません。しかし、録音現場の映像の記録はプロジェクトの記録、そして皆様へのお知らせ・ご報告のために行っております。その映像はYouTubeなどの映像プラットフォーム等で、フェアユースに該当する可能な範囲で皆様に公開していく予定です。

Q8. ハイレゾHD録音やサラウンドフォーマットの録音の予定はありますか?

  A8. VGM Classicsの録音はすべて96kHz/24bit、またはそれ以上のHD、いわゆるハイレゾ形式で行われ、PCMとDSDの複数の形式でマスタリングが行われます。クラウドファンディングではリウォード(報酬)として、ハイレゾHD音源データ(FLAC)のオプションも含まれています。詳細に関しては、各プロジェクトのクラウドファンディングのページをご参照ください。
  録音は、後のサラウンドのミックスも視野にいれた形式で行いますが、サラウンドの音源の提供・販売は、それを再生できる環境にある皆様が少ないだろうという判断からクラウドファンディング時など当初の提供は予定しておりません。

Q9. なぜレーベルの音楽監督に佐藤賢太郎氏を選んだのですか?

 A9. ゲーム音楽というものは本来ゲームメディアのために作られた音源を含めた楽曲であり、音楽そのものの質や可能性を追求した楽曲、またそうすべき楽曲として生まれたわけではありません。そのため、VGM Classicsが目的とする、「音楽作品」としてオーケストラという伝統あるアンサンブル形式を最大限生かしたレコードををゲーム音楽に求めるには、皆様もご存じの通り、オリジナル楽曲が演奏のために生まれ変わることが本質的に必要であり、それを手助けをする人物の協力が欠かせません。私たちには、芸術面・実務面・レーベル活動の正当性や責任といった点から以下のような条件を満たし、この大切な仕事を長期的に任せられる人物が必要でした。

 1)ゲーム業界・ゲーム音楽において既に貢献・実績があること。
 2)コンサート・クラシック音楽の分野でも活躍していること。
 3)英語でコミュニケーションがとれること。
 4)指揮又は録音監督、もしくは両方ができること。
 5)特定のメーカー、プロダクション、エージェンシー、レーベルなどと独占契約を結んでいないこと。

 そして、これらの条件を念頭として、世界中のオーケストラ、演奏家の録音契約を行うインスペクターやコントラクター、音楽家組合、音楽スタジオ、そして浄書・製本サービス会社に推薦を仰いだところ、数多くの団体から圧倒的な数の推薦を集めて作編曲家・指揮者の佐藤賢太郎氏の名前があがってきたのです。既にVGM Classicsの設立サポーターの多くが、佐藤氏の素晴らしい合唱音楽作品や、EAやUbisoftの有名FPSタイトルに加え、「DISSIDIA Final Fantasy」シリーズにおけるFinal Fantasy I からXIII、そしてTacticsや零式にわたる優れたオーケストラ・合唱編曲にふれていたこともあり、満場一致で佐藤賢太郎氏を音楽監督としてVGM Classicsに招聘することを決定しました。
 私たちが親しみをこめて愛称である「Ken-P」と呼ぶ佐藤賢太郎氏の参加により、私たちのレーベル活動が本格的に動き出しました。Ken-Pと皆様のご協力により、私たちのレーベル活動は、世界のゲーム音楽ファン、クラシック音楽アンサンブルファンの皆様にとって価値があるものになると確信しております。
 また、プロジェクトの演奏を担当する音楽家については、このページをご覧ください。

Q10. コンサートなどライブ演奏を行う予定はありますか?

 A10. いいえ、その予定はありません。理由は大きく2つございます。
  第一に、コンサートを成功させるために大切な企画・計画・実践を専属・専門に行う常勤スタッフがVGM Classicsにはいない、ということがあげられます。音楽ビジネスに詳しい方であれば、ライブ活動には世界的な規模で需要があり、特にゲーム音楽のオーケストラコンサートは利益がでる、ということもご存じかもしれません。ですが、ライブに行けないファンの方々はどうするのでしょう?例えば、私たちアメリカのゲーム音楽ファンは、日本のコンサートに行くことはできません(日本のコンサートはアメリカのコンサートのチケット価格の約二倍!)。VGM Classicsは、「オーケストラ演奏によってゲーム作品を音楽でまとめたレコードを制作し、記録・記憶として世界のゲーム音楽ファンの皆様に届けること、そして将来のためにクラシック音楽としても誇りを持てる音楽作品としてのゲーム音楽を広めることが大切である」という理念も持ち設立された団体でもあります。その目的を達成するため、私たちはNPO(非営利団体)ではありませんが、法人の利益は内部分配を行わず、音楽家や楽曲権利保持者の皆様などに支払われるよう団体が作られており、会社の規模を最小限に保ち音楽以外の経費等を可能な限りおさえ、クラウドファンディングとプロジェクト成功の可能性を少しでも上げる努力もしております。
 VGM Classicsは、ゲーム音楽ファンの皆様のゲーム作品に対する情熱や思い出、そして私たちの理念や活動に賛同いただけた方々よって支えられたレーベルでありたいと考えており、例え利益がでるとわかっていたとしても、そのためにコンサートを行うためにスタッフを増やす、つまり固定の経費を増やすことは、多様な録音プロジェクト提案ができなくなることにもつながるため考えておりません。
  第二に、楽曲の演奏権の問題があります。VGM Classicsのレコードは、著作権法にしたがって、楽曲の著作権者、関連団体や政府機関等から必要な法的な許可やライセンス等をいただいて制作されることになります。しかし、ライブ演奏・コンサートに関しては、演奏権の管轄やその許可がレコード制作とは異なり、演奏が行われる国の法律に従った追加のライセンスや許可が必要となるなど処理が複雑になってきます。そして、録音ライセンスを関係機関からもらう条件として、ライブ演奏・コンサートは行わないという付加条項があることも多いのです(逆に、演奏をするならCDの販売は行えない、などの条件もあります)。

 VGM Classicsとしては、本来専門的に処理を行うスタッフが必要であるライブ演奏やそれに関連する様々な問題の解決に持てる時間と資本を割くよりも、本来の目的である「レコード制作」に集中し、この分野で貢献すべきと考えております。以上のことからコンサートやライブ演奏を企画することはありません。

Q11. VGM Classicsでは1プロジェクトとしてゲーム1タイトルのみしかを取り上げないのでしょうか?また、作曲家を取り上げてプロジェクトを行うことは計画していますか?

  A11. VGM Classicsでは、アルバムCDプロジェクト1つにつき、ゲーム1タイトルを取り上げることを基本としていますが、関連性を持っていたり、シリーズ作品の場合は複数のゲームタイトルを取り上げることも芸術的価値と実務を考慮に入れて検討いたします。プロジェクトとして「作曲家」を取り上げることは、以下に挙げる2つの理由で検討しておりません。
 第一の理由は、「ゲームタイトル」が作品として多くの方々の協力のもと制作されている、ということを尊重したいからです。タイトルを取り上げる、ということは、作曲家だけでなくゲーム作品そのもの、ひいてはゲーム作品の創作に関わったディレクター、アーティスト、アニメーター、デザイナー、ライター、プログラマー、その他多くの方々を尊重することになると私たちは考えています。ゲーム音楽は、ゲーム作品を作り上げた人々、そしてプレーヤーとしてゲームを支えた全ての人々の貢献によって存在することができた音楽だということをVGM Classicsでは大切にしたいと思っております。
 第二の理由は、法律上の問題です。ゲーム作品においては、一人の作曲家だけではなく、作曲家としてのクレジットの有無に関わらず複数の作曲家・クリエーターが1タイトルを担当していることがあります。実際にプロダクションを行っているメーカー、下請け、関連会社ではない第三機関であるVGM Classicsには、「誰が何をどれくらい担当したのか、そしてそれが契約上どう扱われているのか」の判断が難しいのです。したがって、作曲家を取り上げる、ということは、ある「音楽作品」に対して「名前が出ている作曲家」「実際の作曲家(複数いる可能性も、名前が出ている作曲家とも違う場合がある)」「著者 (Author)」「著作権者」を、法律上、間違って扱ってしまうリスクを持つことにもつながります。このため「音楽を含め、ゲーム作品が会社など団体名義で公表された作品」について、VGM Classicsでは、個人ではなく、団体を尊重し扱う方針をとることにしています。もちろん、権利者の方からご要望があれば、それに従います。

Q12. VGM Classicsの録音プロジェクトには、ゲームのオリジナルスタッフの方々(作曲家、サウンド・クリエーター、アーティスト)が参加・協力していますか?

  A12. この答えは前述のA11にも関連しています。VGM Classicsでは、皆様のご意見はもちろん、ゲームのオリジナルスタッフの方々のご意見も大切にしたいと考えており、一緒にプロジェクトができたら素晴らしいでしょう。しかしながら、このことは皆様が考えているよりも、ゲームを制作したスタッフの方々と、法律上の著者と著作権者の方々との法的または契約上の理由から難しいものとなっております。音楽やデザインの著者とは、例えば作曲家やデザイナーとして一般クレジットされている方々とは限らないのです。

 VGM Classicsでは、クラウド・ファンディングに先立って、オリジナルスタッフの方々のご参加・ご協力を仰ぐことを、音楽やデザインなどの著者の方々より書面で許可が頂けた場合にのみ、それを行う方針でプロジェクトを進めております。個別の事例を申し上げることはできませんが、もし、私たちのプロジェクトにおいて、オリジナルスタッフの方々のご参加・ご協力が頂けなかったとしても、それには理由があるのだ、ということをご理解頂ければ幸いです。

Q13. CDの「Founders’ Edition」や「DOD Edition」とは何でしょうか?

 A13. 「Founders’ Edition(ファウンダーズ・エディション)」とは、クラウドファンディングに参加し一定額以上のサポートをされた方々に送られる限定版プレスCDで、商用音楽CD製作を行っているプレス工場にて製作された商用プレス版(レプリケーション盤)です。いわゆるCD帯は、限定プレスCD(ファウンダーズ・エディション)にのみ付属します。

 一方、クラウドファンディングを利用していない録音プロジェクトのCDは、注文があったときに1枚ずつ制作・販売される方式「ディスク・オン・ディマンド (DOD)」で製作された「DOD Edition(ディーオーディー・エディション)」として販売も検討しております。 

Q14. クラウドファンディングのリウォード(報酬)として、アナログレコード(LP)は選択できますか?

 A14. 残念ながら、録音プロジェクトのクラウドファンディング報酬として、アナログレコード(LP)をリウォードオプションとして選択に含めることはできません。これは、アナログレコードの制作費や送料などが、CDやDVDと比べて非常に高価で、オンディマンド制作も不可能だからです。
 しかしながら、もちろん、最初の録音とCD制作のクラウドファンディングが成功した後に、別のプロジェクトとして、アナログレコード製作に的を絞ったファンディングを計画することは可能です。

Q15. 何人の音楽家が演奏を担当しますか?

 A15. 最終的には音楽の内容と皆様から集まったサポート金額に依存することになりますが、「フルオーケストラ(二管編成)の録音は最少で60人」ということは、私たちの音楽監督により決定しています。また、プロジェクトや楽曲によっては、フルオーケストラ以外の編成も考慮に入れており、例えば「ジークフリード牧歌(ワーグナー)」「動物の謝肉祭(サンサーンス)」「ピーターと狼」といった演奏機会も多く有名な作品は一管編成としても知られる小・中編成を採用しており、音楽家の人数は25人~35人ほどになります。クラウドファンディングを行うプロジェクトは、もちろん編成を提示いたします。

Q16. クラウドファンディングには銀行振込やPayPalなどで参加できますか?

 A16. 残念ながら、現在の私たちが使用しているクラウドファンディングのプラットフォームであるKickstarterのシステム上、クレジットカード・デビットカードのみ受け付けており、銀行振込やPayPalで参加をすることはできません。

 日本では現金決済や銀行振込が重要な決済方法であることはVGM Classicsでも認識はしております。日本国内に向けたクラウドファンディングプラットフォームであるCampfireなど、銀行振込での参加が可能なプラットフォームの検討はいたしました。しかしながら、サポートやプラットフォームにおいて英語対応が考えられていないこと、Kickstarterの仲介手数料が8%であるのに対し英語対応があるプラットフォームは12%~20%と割高かつ日本の国内消費税の支払いで、さらに引かれる可能性があることなど、皆様よりいただいたサポートの20%~30%が音楽のために使われない計算になってしまうことから採用を見送っております。お手数をおかけいたしますが、ご理解いただければ幸いです。

Q17. ニューメキシコ州はどこにありますか?

 A17. アメリカ合衆国ニューメキシコ州は、アメリカ本土の南西部に位置する、面積でいえばアメリカの中で5番目(日本より少し小さい)、人口は36番目(長野県や岐阜県と同程度)の州です。州都はサンタフェ市ですが、VGM Classicsの拠点は州内で最も人口が多い都市アルバカーキー市にあります。日本の皆様には、あまりなじみのない州かもしれませんが、年間を通した安定した気候、世界でも有数の自然災害の少なさ、天然鉱物資源の豊富さもあり、有名半導体会社であるIntel本社を始め、ハイテク・技術産業の盛んな地域であり、国立ロスアラモス研究所やサンディア研究所を中心に世界でも有数の学術、研究開発の集中している州でもあります。また、米国の物流の中心地であるテキサス州に近いにも関わらず、人口が多く消費が集中する州ではないため消費税がかからない(アメリカでは消費税は州内の取引に限られる)という立地に加え、バイオテクノロジー、オンラインビジネス、モダンアートといった新産業の商活動に対する理解がある地域柄を活用すべく多くの日本の企業も進出しており、ニューメキシコ州に拠点を置く外国籍企業の割合としては日本が第一位です。

 ソフトウェア開発、映画やメディア産業の中心であるカリフォルニア州やニューヨーク州、そして日本のゲームやアニメ産業とは全く関係のない州に思えるかもしれませんが、州政府がエンターテイメントや知的財産産業分野からの投資の誘致に積極的なこともあり、米国内からは特に映画業界の進出が顕著です。あまり知られていませんが、2005年からニューメキシコ州政府が日本のゲーム・アニメ産業の進出・投資誘致を目的とし東京の日本貿易機構(JETRO)内にて日本事務所を設置し活動していました。現在では、州政府事務所は日本より撤退していますが、VGM Classicsはその時の経験やクールジャパン構想といった動き、第二次世界大戦以前より地元コミュニティーを支えてきた日系社会のつながりの1つの結果として生まれています。

  また、アメリカの拠点とは別にVGM Classicsでは東京に日本事務所を設置しており、主に版権・契約交渉やライセンス料の支払業務などの窓口として機能しています。

 その他のご質問等がございましたら、どうぞVGM Classicsにご連絡ください